ミニマム創手術の来た道、行く道
- ¥1,320
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著者:木原 和徳
ISBNコード:978-4-86517-224-9
発行年月日:2017年6月30日
サイズ・頁数:B5判・130頁
[商品説明]ミニマム創内視鏡下手術開発の全て。
ひとつの孔から、CO2を使わず、腹膜を温存して…。
低コストで行うウエアラブル・ロボット手術(自動手術)を目指して。
[目次]
まえがき
1.はじめにの巻
1-1 聖橋(ひじりばし)から落ちる夢1-2 物忘れがひどくなる前に,書いておきたい
1-3 手術に悔悟の思いが沸く
1-4 医療費に悔悟の思いが沸く
1-5 米国の名医の告白
1-6 みんなの願いは,患者さんにも,医療者にも,社会にも良い医療
1-7 これから物語るのは,こんな手術
1-8 いろんな手術のいいとこ取りで,夢の実現へ
1-9 開発を進めてきた手術の現状 その1
1-10 開発を進めてきた手術の現状 その2
1-11 この手術の目標イメージは,経尿道手術
1-12 この手術の将来の夢は「ガスレス・シングルポート・自動手術」 その1
1-13 この手術の将来の夢は「ガスレス・シングルポート・自動手術」 その2
1-14 この手術で,経済を含めた様々な状況に対応することができる
1-15 開放手術の手技は,すべての低侵襲手術の最後の砦である
2.ミニマム創内視鏡下手術開発の端緒の巻
2-1 腹腔鏡手術の登場2-2 腹腔鏡手術に“はてな”
2-3 “はてな”の理由を考えた―取り出す切開
2-4 “はてな”の理由を考えた―立体視と多関節
2-5 “はてな”の理由を考えた―腹腔鏡手術事故
2-6 “はてな”の理由を考えた―気腹
2-7 “はてな”の理由を考えた―腹膜を経由するアプローチ
2-8 “はてな”の理由を考えた―腹膜を経由するアプローチと鼠径ヘルニア
2-9 “はてな”の理由を考えた―手術コスト
2-10 “はてな”の理由を考えた―器具を操作する角度
2-11 ふたつの手術の“いいとこ取り”
3.ミニマム創内視鏡下手術の開始の巻
3-1 手術の名前を決める3-2 手術のための器具を作る その1
3-3 手術のための器具を作る その2
3-4 ミニマム創内視鏡下手術の基本手順を作る―ミニマム創の位置を決める
3-5 ミニマム創内視鏡下手術の基本手順を作る―術野を作る
3-6 ミニマム創内視鏡下手術の基本手順を作る―術者の基本スタイル
3-7 ミニマム創内視鏡下手術の基本手順を作る―創を保護する
3-8 ミニマム創内視鏡下手術の基本手順を作る―出血を防ぐ
3-9 ミニマム創内視鏡下手術の基本手順を作る―予防的抗菌薬をなくす
4.手術の確立を進めるの巻
4-1 ミニマム創の入門サイズと上級サイズ4-2 確立のための基本ポイントを考える
4-3 「ガスレス・シングルポート」が国際的に認知された
4-4 手術書や学会雑誌を出版した
4-5 経験の浅い術者が,手術書を書いた
4-6 副腎や腎など,臓器を取り出す手術はシングルポートで十分である
4-7 がんの位置に関わらず,シングルポートから無阻血で腎部分切除ができる
4-8 骨盤内の臓器に対して,シングルポートからの手術は,良い選択肢になる
5.ガラスのハートを支えてくれたサポーターの巻
5-1 国内からの患者さん5-2 海外からの患者さん
5-3 詩と俳句もサポーター
5-4 教室の仲間
5-5 最後は祈る
6.ダビンチ手術登場の巻
6-1 ダビンチ機器が登場した6-2 ダビンチ機器と医者の幸せ
6-3 ダビンチ機器と患者さんの幸せ
6-4 ダビンチ機器と社会の幸せ
6-5 ダビンチ機器と牛刀
6-6 前立腺がんと手術
6-7 鉄人28 号 vs 鉄腕アトム
7.術者の高機能化(ロボサージャン)に向かうの巻
7-1 ロボサージャンを概観すれば7-2 3D ヘッドマウントディスプレイ(SONY)の発売を知る
7-3 3D ヘッドマウントディスプレイと3D 内視鏡を接続する
7-4 3D ヘッドマウントディスプレイを手術に使う
7-5 3D ヘッドマウントディスプレイを医療用にする
7-6 3D ヘッドマウントディスプレイの共同研究をSONY と進めた
7-7 「ロボサージャン」という名称も,海外で受け入れられた
7-8 本学を訪問する海外の医師は,ロボサージャン手術の見学を希望する
7-9 どんどん広がる3D ヘッドマウントディスプレイの応用:患者さんも使う
7-10 3D ヘッドマウントディスプレイを自然な孔からの検査や手術に応用した
7-11 3D ヘッドマウントディスプレイで臓器内外から同時に手術ができる
7-12 他の領域にも3D ヘッドマウントディスプレイの応用が広がった
7-13 新興光器製作所の社長さんはホントの職人エンジニア
7-14 3D の高画質化が進んでいる
7-15 頭の動きで内視鏡を動かす内視鏡操作ロボットEMARO
7-16 手に持つ自由度の高い鉗子
7-17 足に装着するのは,歩ける椅子 (アルケリス)
7-18 術野を作るロボット鈎
7-19 ウエアラブルなロボットシステムの開発は,欧州でも進む
8.さまざまな夢の巻
8-1 水中内視鏡手術8-2 “微小な体内環境も維持する”という将来の体内操作のイメージ
8-3 人工知能に親しみたいと思う
8-4 ガスレス・シングルポート・ロボサージャン手術とダビンチ手術をともに習得したならば
8-5 この手術の開発で,出会った印象的な先生方は数多い
9.先進医療認定と保険収載
10.手術の歴史は願いと実現の繰り返し
あとがき