慢性疼痛の生理心理学
- ¥3,300
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著者:北村元隆
ISBNコード:978-4-86517-643-8
発行年月日:2025年6月30日
サイズ・頁数:B5判・84頁
[商品説明]
「慢性疼痛」に関するこれまでにない核心的な本書。
基礎・臨床研究から実臨床に至るまでを網羅した内容で、痛みをより深く理解することができる。
「慢性疼痛」に関わる全ての人に読んで頂きたい一冊。
[目次]
第 1 章 痛みの役割
- 1.痛みの功罪
- 2.痛みは体と心で感じる
- 3.急性痛と慢性痛
- 4.体性痛と内臓痛
- 5.慢性疼痛の悩み
- 6.慢性疼痛への新たな取り組み
第 2 章 痛みを伝える神経
- 1.痛みはどのようにして感じるか
- 2.痛みの受容器
- 3.Aδ線維と C 線維
- 4.侵害受容器を介する痛みと介さない痛み
- 5.痛みの伝導路
- 6.痛みの感覚と知覚
- 7.痛みの脊髄上行路と脳内回路
- 8.脊髄下行性抑制系とランナーズハイ
- 9.大脳による痛みのコントロール
- 10.視覚による痛みのコントロール
- 11.長期記憶と短期記憶
- 12.脳の可塑性・長期増強
- 13.脳神経回路の可塑性変化が痛みの慢性化を促す
- 14.痛みの慢性化に関する研究の焦点;末梢から中枢へ
第 3 章 無意識な痛み回避行動
- 1.慢性疼痛は学習の基本原理を基盤に成立する
- 2.慢性疼痛と学習の関係
- 3.代表的学習の形式
- 4.観察学習
- 5.般化と分化
- 6.痛みと精神の関係
第 4 章 慢性疼痛は学習である
- 1.慢性疼痛は学習となぜ結びつくか
- 2.動物に痛みを起こす
- 3.痛みの強さと学習性疼痛反応の関係
- 4.連合学習性疼痛反応の持続と消去
- 5.実験により見いだされた新たな事実
- 6.痛みと精神の関係
第 5 章 痛覚と嗅覚は起源が同じ
- 1.痛覚の神経
- 2.学習条件づけの脳神経回路
- 3.嗅覚神経回路
- 4.匂い感覚と慢性疼痛の基盤:大脳辺縁系
- 5.破局的・楽観的思考の中で融合し共鳴する慢性疼痛,学習,嗅覚刺激
- 6.痛覚,学習,嗅覚の脳神経回路の融合と共鳴
第 6 章 学習性慢性疼痛に対する鎮痛処方の道筋
- 1.はじめに
- 2.慢性疼痛に対する制御機構
- 3.代表的鎮痛薬の作用比較実験
第 7 章 慢性疼痛の理にかなった対処法
- 1.長びく苦しい痛み
- 2.生命維持に必要な痛みと嗅覚
- 3.天然の香りと人工香水
- 4.匂い分子
- 5.匂いでストレスや悲観的思考を和らげる
- 6.匂い刺激で健やかな老後
- 7.慢性疼痛に対する合理的嗅覚刺激の抑制効果
- 8.慢性疼痛に対する鎮痛薬の評価
- 9.結論
第 8 章 症例報告
- 1.変形性腰椎症の激痛が匂いで消えた 1 例
- 2.帯状疱疹の激痛が匂いで消えた 1 例
第 9 章 補足:実験法
- 1.実験動物
- 2.実験環境と装置
- 3.手続き
- 4.薬物の影響
- 5.嗅覚刺激の影響
- 6.UCR ならびに CR に対する嗅覚刺激物質(匂い)の効果
- 7.UCR ならびに CR に対する選好性嗅覚刺激とスコポラミンの影響
- 8.統計解析
おわりに
索引