欧米尿路結石症概史と本邦尿路結石症史
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編集:獨協医科大学名誉教授 髙嵜 悦司
ISBNコード:978-4-87151-427-9
発行年月日:2012年4月24日
サイズ・頁数:A4判
[商品説明]本邦において尿路結石の近代的な治療および研究が行われるようになったのは、本格的に西洋医学が導入されてからであり、ゆえに本書では理解を深めるため、最初に第一章として欧米での尿路結石症の歴史を概観し、それを見比べて本題である本邦での記述を第二章に、本邦古来からの尿石症について治療と研究の概観を簡潔に記述した。
[目次]
第一章 欧米における尿路結石症の概史
- 古 代
- 膀胱結石の手術
- 腎・尿管結石の手術
- レントゲン撮影と膀胱鏡
- 開放手術より・TUL,PNL,ESWL
- 尿路結石の分析,化学的組成の同定
- 尿石の成因について
- 尿石の薬物的治療と予防
- シスチン結石
- 1)尿のアルカリ化
- 2)D-ペニシラミン,チオプロニン,アセチルシステイン
- 尿酸結石
- 1)尿のアルカリ化
- 2)アロプリノール
- リン酸塩結石
- 1)溶解(クエン酸溶液,酵素液,EDTA)
- 2)水酸化アルミニウム・ゲル
- 3)ウレアーゼ阻害剤
- シュウ酸カルシウム結石
- 1)尿中カルシウム排泄の抑制
- (1)リン酸塩
- (2)Ethane-1-hydroxy-1,1-diphosphonate(EHDP)
- (3)フィチン,糠
- (4)リン酸セルローズ
- (5)サイアザイド剤
- (6)その他
- 2)尿中シュウ酸排泄の抑制
- (1)ビタミンB6
- (2)安息香酸
- (3)カルシウムカルビミドとスクシンイミド
- (4)チロシン
- (5)アラニンとピルビン酸塩
- (6)ジエチラミノエタノールセルローズ
- 3)尿中シュウ酸塩結晶形成の阻止
- (1)クエン酸塩
- (2)マグネシウム
- (3)メチレンブルー
- (4)チロシン
- (5)クロロフィリン銅ナトリウム
- (6)ペントサンポリ硫酸(PPS)
- まとめ
第二章 日本における尿路結石症の歴史
- 古代シナ医学の流入(大和,奈良,平安時代)
- 中世(鎌倉時代より安土桃山時代)
- 近世(江戸時代)
- 近代(明治時代)
- 現代-1(大正,昭和前期・1945年まで)
- 本邦泌尿器科学の誕生
- 内視鏡とレントゲン線の導入
- 腎結石の診断と治療
- 成因への探求
- この他の腎結石についての臨床
- 膀胱結石
- 尿道結石と摂護腺結石
- 現代-2(昭和中期・1955年まで)
- 尿石構造の解明
- 尿膠質
- 腎石灰沈着
- 稀な組成の結石
- 統計的観察
- 手術と腎機能
- 尿石の溶解
- この他の腎結石についての臨床
- 小児尿路結石
- 下部尿路結石
- 現代-3(昭和後期 1956年以後)
- 尿石成分の分析-市川篤二教授の功績
- カルシウム代謝
- 腎尿細管性酸血症(renal tubular acidosis:RTA)
- 尿(血)中シュウ酸と結石
- リン(酸)とマグネシウム
- 尿酸(塩)
- キサンチン
- 2,8-Dihydroxyadenine結石
- シスチン
- 尿石有機骨格(マトリックス)と尿中高分子物質
- 尿石症臨床統計
- 尿石の溶解と薬物療法,再発と予防
- 手術より砕石法へ
- 下部尿路結石
- あとがき
- 索引