乳癌のホルモン療法5 LH-RHアゴニスト

¥2,200
¥2,200
SOLD OUT
 
税込

著者:野村 雍夫

ISBNコード:978-4-87151-354-8

発行年月日:2008年9月21日

サイズ・頁数:B5判・101頁


[商品説明]臨床医、研究者必携!!
―乳癌のホルモン療法の歴史から最新知見までを網羅-
「110年以上の歴史をもつ乳癌のホルモン療法を、できるだけ広範な基礎的、臨床的な範疇にわたり包括的に網羅しようと試みた。・・・(中略)・・・ERシグナル伝達経路と増殖因子シグナル伝達経路との相互作用が乳癌の増殖を制御するという証拠が蓄積され、これらに対する総合的な干渉が将来の新しいホルモン療法となる可能性が出てきたと考えられる。」(第1巻序文より)

[目次]

I.LH-RHamp歴史的展開
II.LH-RHaの作用機序
  1. LH-RHの構造と機能
  2. LH-RHaの構造と機能
III.LH-RHaのホルモン効果―化学療法による無月経との対比
  1. 血中ゴナドトロピンとエストロゲンレベルの変化
  2. 化学療法による卵巣機能障害
  3. LH-RHaによる卵巣機能抑制
  4. 永続的無月経と一時的無月経
IV.動物モデルにおけるLH-RHaの抗腫瘍効果
V.LH-RHaの直接抗腫瘍効果
  1. 乳癌組織内のLH-RHの存在
  2. 乳癌などにおけるLH-RHRの発現
  3. 乳癌細胞株やヒト乳癌のin vitroでの増殖抑制
  4. LH-RHR媒介性の直接的な増殖阻害効果に対する疑問
  5. ヌードマウス移植癌などの増殖抑制
  6. LH-RHRのオートクリン/パラクリン調節機構の可能性
  7. 閉経後乳癌,ER陰性乳癌に対する有効性
VI.再発・進行乳癌に対するLH-RHaの効果
  1. 再発・進行乳癌患者に対するLH-RHaの効果
  2. 再発・進行乳癌に対するLH-RHaの適応―効果予測因子の検討
  3. LH-Rhaと卵摘の効果の比較
  4. LH-RHa治療の問題点
  5. 複合ホルモン療法
VII.乳癌術後補助療法としてのLH-RHa
  1. 卵摘または卵巣照射の効果―EBCTCGのoverview
  2. LH-RHaとTAMの比較試験
  3. 卵摘単独と卵摘+TAMの比較
  4. 卵摘または卵摘+TAMと化学療法の比較
  5. LH-RHaまたはLH-RHa+TAMと化学療法の比較
  6. EBCTCG(2005)のoverview
  7. St.Gallen会議のガイドライン
  8. LHRH-agonists in Early Breast Cancer Overview groupのoverview
  9. neoadjuvant治療としてのLH-RHa
  10. LH-RHaによる術後補助療法の問題点
VIII.LH-RHaの有害事象
  1. 再発・進行乳癌患者におけるLH-RHaの有害事象
  2. 術後補助療法におけるLH-RHaまたはLH-RHa+TAMの有害事象
  3. 骨塩密度(BMD)の低下
  4. 脂質代謝異常など
IX.LH-RHa治療のその他の応用
  1. 乳腺良性疾患
  2. 化学予防
  3. 化学療法による生殖機能障害の防御
X.LH-RHアンタゴニストと化学療法剤・LH-RHa複合剤
  1. LH-RHアンタゴニスト
  2. LH-RHアンタゴニスト共重合体抱合剤とトキシン抱合体
  3. 抗LH-RH抗体
  4. 化学療法剤・LH-RHa複合剤