乳癌のホルモン療法6 アロマターゼ阻害剤

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著者:野村 雍夫

ISBNコード:978-4-87151-346-3

発行年月日:2007年8月29日

サイズ・頁数:B5判・161頁


[商品説明]臨床医、研究者必携!!
―乳癌のホルモン療法の歴史から最新知見までを網羅-
「110年以上の歴史をもつ乳癌のホルモン療法を、できるだけ広範な基礎的、臨床的な範疇にわたり包括的に網羅しようと試みた。・・・(中略)・・・ERシグナル伝達経路と増殖因子シグナル伝達経路との相互作用が乳癌の増殖を制御するという証拠が蓄積され、これらに対する総合的な干渉が将来の新しいホルモン療法となる可能性が出てきたと考えられる。」(第1巻序文より)

[目次]

I.乳癌のaromatase発現とエストロゲンレベル
  1. 乳癌内のエストロゲンレベル
  2. 乳癌のaromatase発現
  3. aromatase過剰発現乳癌モデル
  4. 乳癌のaromatase発現の調節
  5. 乳癌のaromatase活性と予後因子
  6. 乳癌aromatase発現とAIの効果
  7. 良性乳腺疾患や正常乳腺組織のaromatase活性
II.アロマターゼ阻害剤の作用機序と分類
  1. AIの分類
  2. AIのエストロゲン生成阻害の選択性
III.アロマターゼ阻害剤の歴史的展開
  1. 副腎皮質ステロイド合成阻害剤
  2. aminoglutethimide
  3. testololactone
  4. 4-hydroxyandrostenedione(formestane)
  5. fadrozole
  6. anastrozole
  7. vorozole
  8. letrozole
  9. exemestane
  10. atamestaneとYM 511
IV.アロマターゼ阻害剤の比較と交差耐性
  1. 芳香族化阻害と血中エストロゲンレベルの低下
  2. 薬物動態
  3. 臨床試験における抗腫瘍効果の間接比較
  4. 第3世代AI間の直接比較
V.アロマターゼ阻害剤耐性乳癌
  1. AI耐性のメカニズム
  2. AI耐性乳癌治療の動物モデル
  3. AI耐性乳癌の臨床的治療
VI.アロマターゼ阻害剤とSERMの同時併用治療
  1. AIとTAMの同時併用
  2. AIとSERMの血中濃度への影響
  3. AIとTAM併用の負の相互作用
VII.閉経前乳癌に対するLH-RHアゴニストとアロマターゼ阻害剤の効果
  1. 閉経前乳癌に対するAIの単独使用
  2. LH-RHaとAIの併用
VIII.再発・進行乳癌に対するアロマターゼ阻害剤の効果
  1. TAM治療後のAI
  2. 再発初回治療としてのAI
IX.アロマターゼ阻害剤によるneoadjuvant endocrine therapy
  1. neoadjuvant 治療による腫瘍縮小効果
X.アロマターゼ阻害剤による乳癌術後補助療法
  1. AIとTAMと同時併用の効果の比較―ATAC試験
  2. TAM 5年間投与後のAIとプラセボの比較―extended adjuvant therapy
  3. TAMとAIの逐次的投与の効果―スイッチング試験
  4. ASCOの評価とSt. Gallenの推奨
  5. TAMとAIの組合せと投与開始時期
XI.アロマターゼ阻害剤による化学予防
  1. エストロゲン産生と乳癌リスク
  2. AIによる化学予防
  3. AIによる化学予防の臨床試験
XII.アロマターゼ阻害剤の長期の有害事象と副次的効果
  1. 主な臨床試験におけるAIの有害事象
  2. 骨粗鬆症(osteoporosis)
  3. 脂質代謝
  4. 血栓塞栓症
  5. hot flashes
  6. 体重増加
  7. 関節痛(arthralgia)
  8. 脳機能
  9. 男性化作用
  10. QOL
  11. 対側乳癌
  12. 子宮内膜癌
XIII.estrone sulfatase阻害剤
  1. 乳癌内のestrone sulfatase
  2. estrone sulfatase 阻害剤の効果